小休止

暑い日々が続きますが、皆さん元氣にお過ごしでしょうか。
 
私はめちゃめちゃ元氣です。

なのになんで小休止かというと

私事なんですが、家族が入院していて家に居ないこの隙に、今まで手を付けられずにいた家の片付けをしているからです。



なんで入院?というと

先月同居する私の父親が、庭のコンクリの階段で転げ落ちてしまい頭蓋骨を骨折し、その衝撃で反対側の脳がダメージを受け脳挫傷で緊急入院です。



さすがに驚きました。


(ここから回想)

昼間、ふと家でくつろいでると聞こえる、私達に助けを乞う、父を発見した母の声。

一瞬で緊急を察し、一目さんに駆けつけてくれた主人の


「救急車呼んでタオル持ってきて」で、重大さを覚悟した。



まるでTVドラマの事件現場の様に、頭から血を流し階段の踊り場で仰向けになって倒れている父。

タオルで頭を支え上げて顔に近づくと息がある。

救急と電話で話す主人の指示で、階段の途中に引っかかっている足を頭より下に下ろして安静状態にし「お父さん」と声をかけると薄っすら目を開けて私と視線がハッキリ合った。

大丈夫。と思いながら緊急搬送先へ向かう。




搬送先の担当医からは

「怪我の衝撃で脳内に出血があり、その出血が止まらない場合、普通は摘出手術になりますが、お父様の場合80歳と高齢のため後遺症のリスクが大きく手術は難しい」

と言われました。


それは最悪父の死を意味する内容で、家族一同覚悟しました。

当然、翌日は家族で葬式の段取り会議。

大工だった父が建てた家に、通夜の時くらい連れて来てあげたいね。

ということで、通夜に向けて家の片付けを始めました。



そう、父は頑固な大工の職人でした。

めんどくさいことが大嫌いで、料理も片付けも一切しない、絵に描いたような亭主関白。

自分が手伝わされるのを避けて、片付けしようとする母を「そんな事しなくていいわ」と、わざわざ止めるほど。



結果、家と家の周辺は父の持物が溢れかえったカオス状態。

(私はそんな父を反面教師として育ち、整理整頓好きになる。)

大工道具、木材、趣味の庭いじりで溜めこんだ植木鉢。

父は、これらを自分で片付ける氣はないんだろうな、と、ここ数年で覚悟しだしたお片付け。

やる時が来たと、取り掛かっていた。

 


昔からの迷信で


「葬式の準備をすると助かる」

なんて言う通りなのか生かされてるのか

 

3日ほどで命の危険は通り過ぎ、安堵したのも束の間。

命は助かったものの、脳のダメージが大きく障害が残る、と打診される。



夲来なら積極的なリハビリをして退院の目処がついてる頃なんですが

 

夲人にヤル氣がなくリハビリが一向に進まず、かなり病院や施設のお世話になる日が続きそう。



微妙に喜べない状況の中

一度は父の死を覚悟して、家で行う通夜のために始めた家の片付け。

せっかくだから全て綺麗にしてしまおう!

と、毎日100kgの断捨離を汗だくで行っています。



お陰様で心も身体もスッキリ。

だいぶ落ち着いてきたので、氣持ちの整理兼ねてご報告です。



父はよく

「俺はボケたり管につながれてまで生きてたくねぇな」

と言ってたので、自分の身体の事は薄っすらわかっていて限界を感じたか


怪我前から少しボケ始めてたのが進行してしまったか。

いずれかの理由でリハビリを放棄したんだろうね。

と、家族の意見は一致。



こんなご時世だから面会もできないし。

自分の好きなように、ゆっくり時を過ごせればいいな。

と思いを馳せつつ。



色々と整理する時間を与えてもらってるんだ。

と思うようになり


今は家族と家のためだけに時間と頭と心を使うことに専念しなければ


と、オーダープリントをお休みしています。



あともう少し


落ち着いたら再開します。

今のところ8月中旬を目処に。

オーダー仕上がりを約束した日より遅れてしまいそうな方には個々にご連絡させていただきます。

私事で恐縮ですが、ご理解いただけると幸いです。



以上が、小休止に至るまでのお話でした。

長々とここまで読んでくれてありがとうございます。

これからもよろしくお願いします。